投稿

過熱蒸気噴出口(高温蒸気噴出口)の攻略 (その1)

イメージ
サバイバルをやっていたところ高温蒸気噴出口があって、折角なので使ってみようかなと思い至ってサンドボックスで試作。高温蒸気噴出口で慣れ親しんでいたのだがいつのまにか過熱蒸気噴出口に和訳が変更された。なんにせよhot steam ventのことである。めんどくさいので以下HSVと呼ぶ。 さてこのHSVは500℃の蒸気を大量(1500g/sから4000g/s程度)に噴出するわけだが、この間欠泉には2つの側面がある。つまり、水の供給源という側面とエネルギーの供給源という側面である。今回はエネルギーの供給源という側面に注目し、ひとまず蒸気を貯めておいて電気が必要なときに使う、つまり便利な電源として使うテイマーを考えた。 なお、宇宙素材は使っていない。SpacedOut!ではテルミウムがかなり終盤にならないと手に入らないのでHSVくらいでテルミウムを使うのはなんだかなぁと。 ガスエレベーター HSVは噴出量がかなりあるうえ、気圧5kgで圧力超過になる。なので、噴出した蒸気は速やかに移動させる必要がある。最初はHSVの直後にドアポンプを設置したのだが、ドアポンプでは吸い出すことができずに気圧超過したのでガスエレベーターを採用した。テルミウムが使えるならテルミウムの気体ポンプ8台で吸ってもいい。 ところで、ガスエレベーターの気体運搬速度は排水口の数に比例する。このガスエレベーターの排水口は3つあるが、3つあると4192g/sの噴出量までは対応できることを確認している。この4192g/sというのは Sandbox Tools で30個くらいHSVを作ってその中で最も噴出量の多かったものである。普通は2000g/sから3000g/sくらいだと思う。 マグマポンプ ガスエレベーター用の石油を供給する液体ポンプの部分はマグマポンプに近い構造になっている。違うのは液体に浸かっている判定をさせる用の液体と、実際に吸い出したい液体の両方が石油になっているところだ。両方同じ液体を吸って、一部(100g/s)をバルブで戻している。 なぜこのようにするかだが、直接石油に浸すと鋼鉄製ポンプだとHSVから出てくる500℃の蒸気の熱を食らってオーバーヒートしてしまうからだ。今回はテルミウムは使いたくないので、なんとかオーバーヒート対策をしないといけない。エネルギー源として使う以上、熱はできるだけ無駄にしたく...

フレーキングでアビサライトを溶かす(その3、サバイバル編)

イメージ
 前回作った試作は十分な性能が出たので、早速サバイバルで実装する。 水素塩素チャンバーの実装 たまたま宇宙に近い場所で、アビサライトが縦に並んでいるところがあったのでそこに実装した。このような高熱プラントは宇宙空間暴露のところに実装するのはおすすめしない。石膏ボードが溶けるからだ。もしくは石膏ボードを貼るために大量の黒曜石が必要になるからだ。もし黒曜石を用意できたとしても、大量の黒曜石を加熱するために運転開始から安定動作まで時間もかかる。 水素塩素チャンバーはビスコゲルで液体エアロックを立てて、一旦すべて排気し、真空にしてから必要な気体を入れる。このように、細長い場所ではミニポンプをたくさん入れると排気効率がよい。 たまたま建設場所が水素貯まりになっていたので、排気のうち水素だけを気体貯蔵庫に保管し、また入れた。普通ならパイプ経由でSPOMから入れるだろう。塩素は塩素の無限気体プールがあるので、そこからパイプで入れた。うまく水素が1マスになるようにしたら、かなりの量の塩素を入れることになってしまった。実際には塩素水素部分の圧力は1kg以下など、低い方がよい。 偶然だが、アビサライトが犬の形をしているのが面白い。 液体ニオブ1回目(失敗) とりあえずこういうふうにしたのだが、失敗だった。テルミウム製液体クーラーを溶かして液体ニオブを作ったのだが、その液体ニオブはアビサライトと熱交換してどんどん冷えていくし、マグマポンプで吸い上げた液体ニオブは液体貯蔵庫に入るものの、パイプの位置関係の問題でループを実装できず、一度精錬して加温されて液体貯蔵庫に入ったらそれっきり。無事、液体貯蔵庫の中で冷えてニオブの自然タイルになりましたとさ。 液体ニオブ2回目 今度はこういうふうにした。まず液体ニオブをアビサライトの上に落とすのをやめて断熱材の断熱タイルの上に落とした。そうしたらちゃんと断熱されて、液体ニオブの温度は下がらなかった。断熱材スゲーとなっていたのだが、よく考えたら鉄鉱石の気流タイルでよかった。「真空の気流タイルは真空扱い」ということを完全に忘れていた。とはいえ、わざわざこのために生産した断熱材は、のちに断熱パイプに必要な量とちょうど同じだったので無駄にならずに済んだ。 わざわざ真空中に精錬装置を置いてあるのは深い意味はない。近い方が距離が短くていいだろうというだけ。...

フレーキングでアビサライトを溶かす(その1)

イメージ
お断り この一連の文章は以前にDLCなしでプレイしていたときに書いたもので、まあ読み返すとなかなか粗雑なのだが、ずっと下書きに入れておくのもなんなので公開することにした。 フレーキングとは 特定の条件下で熱伝導率を無視した熱伝導が起きて、物体が5kgだけ相変化すること。何を言っているのかよくわからないと思うので、詳しくは 削り(Flaking)現象 を読んでほしい。 このフレーキングを利用すると比較的簡単にアビサライトを溶かしてタングステンを得ることができる。もう少し細かくいうと、3421.85 °C以上の気体をアビサライトの自然タイルに触れさせればOK。その原始的な実装が以下の画像。 試作プラントその1 まずポンプはよくあるマグマポンプである。右下のマスにビスコゲルがあって左下に高温の液体があると、ポンプはビスコゲルに触れているので液体があると判定し、かつ高温液体とは触れないのでポンプのオーバーヒートが起こらない。ここでは3482℃のニオブを汲んでいる。 配管はポンプ、元素センサー、排水口、温度センサー、排水口、精錬装置、中央の排水口の順番でつながっている。元素センサーでビスコゲルだったら1つ目の排水口を開けて、温度が3600℃以上だったら2つ目の排水口を開ける。 なぜ3600℃かというと、液体ニオブを冷媒にして鋼鉄を精錬すると温度が約1000℃上がるからだ。ニオブの沸点は4743.85 °Cなので余裕を見て3600℃で設定している。一方、アビサライトの融点は3421.85 °Cである。 最初は溶鋼を使っていたのだが、沸点3826.85 °Cに達して失敗したのでニオブに変えた。ちなみに溶鋼を冷媒にして鋼鉄を精錬すると約600℃温度上昇する。つまり、鋼鉄精錬をする限り、どう頑張っても溶鋼の温度は3200℃くらいまでしか上げられないので、溶鋼でアビサライトを溶かす場合は鋼鉄以外の精錬を行う必要があり不便である。 液体ニオブの量は合計で2トンくらいだったと思う。液体ニオブの作り方はテルミウム製の液体クーラーを真空中で稼働し続けるだけだ。そうすればオーバーヒートで完全に壊れる前に溶けて液体ニオブになる。 理想をいえば液体タングステンか液体炭素の方がより沸点が高いので、それらを作りたいところだが、タングステンや精錬炭素製の液体クーラーは作れないので調達が面倒になる。具体的に...

フレーキングでアビサライトを溶かす(その2)

イメージ
前回のプラントの問題点のうち、特に大きい問題が「全体の熱容量が大きい」「マグマポンプのスピードが遅い」だった。熱容量の大きさは施設の大きさ、建材の量に比例するので、もっとギュッと詰め込んだような実装をすれば解決する。 マグマポンプの問題は、マグマポンプはビスコゲルと高温液体を交互に吸い、10秒に1回くらい停止するから遅いわけだ。以前はこれは液体を分離するフィルターの問題だと思っていたのだが、実際はそうではなく、いかなるフィルターを使っても遅いままであると判明した。 このことからマグマポンプのフィルターは正常に動けばどんなものでもいいということになる。ただし、液体フィルターは動作に電気を使い、排熱があるので、真空下で冷却なしに動かし続ければいずれはオーバーヒートする。なので長期間使うマグマポンプでは液体フィルターではなく、 フィルタリングベント を使った方がいい。閑話休題。 真空下での液体関係の仕様 というわけで、マグマポンプではなく液体貯蔵庫を使うことにした。まず真空下の液体貯蔵庫の熱伝導について、わかりやすい画像を作ったのでそれを見てほしい。 気流タイルと液体貯蔵庫の仕様は画像の通り。他にも重要な仕様がある。まずパイプ内部の液体と液体フィルターや液体遮断器は直接は熱伝導をしない。少なくとも真空下であれば、液体貯蔵庫と同じで内部の液体の熱が伝わることはない。 次に、精錬装置の場合、液体貯蔵庫と異なり内部の液体(冷媒)と外部との熱伝導を一切しない。これは真空だろうが非真空だろうが、一切しない。もし熱が漏れているような現象があればそれはパイプ経由で漏れているのであり、精錬装置から漏れているわけではない。 試作プラントその2 一見複雑だが、複数のモジュールが集まっているだけなのでモジュール単位で分けて説明する。簡単なものから順に説明していく。 マグマポンプ 右下のマグマポンプは説明する必要もないだろう。画像では全て吸い上げたので空になっているが、ポンプの左下には液体ニオブがあった。このポンプは液体ニオブとビスコゲルを交互に汲みあげるだけ。液体フィルターはビスコゲルを分離して排水口を通じて戻す。液体ニオブとポンプは触れないからポンプのオーバーヒートは起こらない。ビスコゲルがポンプに触れているので、液体があるという判定になりポンプは動作する。それだけ。 自動掃除機の冷却など ...

Spaced Out! 序盤の攻略メモ 軌道ラボまで

イメージ
今更だがDLCのSpaced Out!で遊んだので序盤の攻略メモを書いておく。バージョンはA Totally Rad Update(2021年7月)以降のもの。最初はクラシックのテラでプレイしたのだが、DLCなしのときと同じようなプレイになりつまらなかったのでクラシックのSwampy Biome(以下、沼と呼ぶ)でプレイした。 記事執筆中の9月にCosmic Calling Updateがきたが、これは星間電話の追加が主であり、本記事の内容には影響ないものと思われる。 クラシックと宇宙進出の違い シナリオでクラシックか宇宙進出かを選べるのだが、とりあえず見つけた違いを書いておく。なお、スタート地点の小惑星のことを初期惑星と呼ぶことにする。なお「気がする」と書いてあるものは「パッと見、そういうふうに見える」程度の話。 クラシックは初期惑星が広い。 クラシックの初期惑星には表土とぐりぐりネズミがいる。宇宙進出の初期惑星にはこれらのかわりにバッドランドの不毛バイオームがある。 クラシックにも宇宙進出にも、初期惑星にはミニ火山があるが、宇宙進出の方が多いような気がする。 クラシックの初期惑星には石油バイオームがある。宇宙進出では第2惑星が石油の惑星。宇宙進出の方が油井の数が多いような気がする。 クラシックの初期惑星には金属火山、液体ウラン間欠泉があった。当方のプレイ環境ではアルミ、鉄、コバルトだった。 クラシックの初期惑星にはウランのあるバイオームがある。ただしビータ(ウランを集める蜂)は第2惑星。 マップの大きさだが、初期惑星の横幅を測ってみたところ、クラシックでは240タイルだったのに対し、宇宙進出では160タイルだった。縦幅は見ていないが同じアスペクト比だと仮定すると、宇宙進出の初期マップはクラシックの2/3の大きさになる。 クラシックは地図が広く、石油も金属火山もあり、外の小惑星に進出しなくとも永住できてしまう。そのせいもあって私のプレイでは400サイクル経ってようやく第2惑星に進出したという展開の遅さになってしまった。宇宙進出だとプラスチックを作るために第2惑星に出る必要があるので、DLCを楽しめるのは宇宙進出の方だと思う。 また、惑星が分かれていれば、相互の環境が影響しない。たとえば第2惑星の気温が1000℃になっても第1惑星には影響ないわけで、めちゃくちゃなこ...

食料永久保存と自動化キッチンの構築例(2021年版)

イメージ
 いつだかのアップデートで食料を永久に保存するにはマイナス18℃以下かつ滅菌(二酸化炭素か塩素下)という条件が必要になりました。今までは適当な二酸化炭素たまりに置くだけだったのにどうにも残念です。これがRimworldならクーラーを設置するだけで済むんですが、これはONIなのでそういうわけにはいきません。 なので気体冷却機(空調設備? 訳語変わったのかな)で冷やします。この画像の真ん中の緑のマスに食料とコンベアシュートがあって、本当は気体の塩素があるはずなんですが、冷やしすぎて液化しています。 この自動掃除機の配置が重要で、横向きに置いてあるものは真ん中の食料貯蔵マスにアクセスできます。縦向きに置いてあるものは壁際のコンベアローダーにアクセスできます。横向きの自動掃除機の有効範囲から、壁際コンベアローダーを離すために部屋が無駄に広くなっています。サバイバルで建築するときは縦向きの自動掃除機とコンベアローダーを最初に設置するとやりやすいと思います。コンベアローダーは手動操作をオンにしておけば複製人間も食料を入れてくれます。 中央に置いてある冷蔵庫は複製人間が取り出す用です。複製人間は真ん中のマスのアイテムを直接取り出すことができないようなのでこのようにしています。容量は5kgか10kg程度に制限してください。扱う品物を1種類にして自動化ワイヤーをさして調理器具をオンオフすれば在庫管理もできます。冷蔵庫は容量がマックスになるとオンになるので、在庫管理に使う場合はノットゲートを挟んでください。 調理器具の配置ですが、自動掃除機の有効範囲の関係上、下の階にガスレンジを置くことはできません。ガスレンジは必ず上の階に置いてください。 気体配管はこんな感じです。中央のマスだけ輻射パイプ、ほかは断熱パイプです。気体クーラーのところはバイパス配管になっていればなんでも構いません。本当は二重バイパスにしたかったんですが、気体冷却機は出入口の位置が斜めにあってよくわからなかったので一重バイパスにしておきました。 あとから気づいたのですが、上の画像では照明と微生物粉砕機を忘れているので追加しておいてください。 気体冷却機の設定温度について -70℃くらいに設定しておく必要があります。-30℃まで上げたらパイプ内の水素は-30℃なのに食料は-10℃(冷蔵状態)になっていて危うく腐らせ...

コンベアレールのループ(氷などを溶かす)

イメージ
よくわからなかったので検証した結果。熱水で氷を溶かすとか、マグマで表土を溶かすとか、あるいはサビを高熱で溶かしたいなどの理由でコンベアレールを無限ループしたい場合がある。が、画像のようにループ内にブリッジを入れないとうまくいかない。 というのもコンベアレールは運搬物があるとカゴのようなものに載せて運ぶのだが、このカゴのようなものは運搬物が途中で消滅しても消えることがない。このカゴがあるレールは埋まっていると判定されるので、単純にループを組むとループ部分がカゴで埋め尽くされて「コンベア阻害」になり停止する。 このカゴは白矢印のマーク(入口?)に到達したとき、運搬物がないと消滅する。だからループ内部にブリッジを入れるとうまくいく。コンベアシュートやコンベアレセプタもこの白矢印である。 なお、ループ外からループに対しかかっているブリッジは、ループ内のパケットを優先するように動く。液体クーラーのループに液体を入れる際によく使う。ループ内のブリッジの出入口に直接外部の配管を繋いだ場合は停止するので気をつけよう。 画像は熱水で氷を溶かす装置で無限液体プール模したものだが、もし無限液体プールに氷以外の物体が入ってしまうと取り出せなくなるので注意すること。 追記 あとで気づいたが、液体などのループも同じ組み方のようだ。このコンベアレールで固体を溶かす例では、カゴは白矢印のところで消えるのでループ内とループ外の緑矢印が隣り合うように設置すると処理効率がいい。