フレーキングでアビサライトを溶かす(その1)

お断り

この一連の文章は以前にDLCなしでプレイしていたときに書いたもので、まあ読み返すとなかなか粗雑なのだが、ずっと下書きに入れておくのもなんなので公開することにした。

フレーキングとは

特定の条件下で熱伝導率を無視した熱伝導が起きて、物体が5kgだけ相変化すること。何を言っているのかよくわからないと思うので、詳しくは削り(Flaking)現象を読んでほしい。

このフレーキングを利用すると比較的簡単にアビサライトを溶かしてタングステンを得ることができる。もう少し細かくいうと、3421.85 °C以上の気体をアビサライトの自然タイルに触れさせればOK。その原始的な実装が以下の画像。

試作プラントその1


まずポンプはよくあるマグマポンプである。右下のマスにビスコゲルがあって左下に高温の液体があると、ポンプはビスコゲルに触れているので液体があると判定し、かつ高温液体とは触れないのでポンプのオーバーヒートが起こらない。ここでは3482℃のニオブを汲んでいる。

配管はポンプ、元素センサー、排水口、温度センサー、排水口、精錬装置、中央の排水口の順番でつながっている。元素センサーでビスコゲルだったら1つ目の排水口を開けて、温度が3600℃以上だったら2つ目の排水口を開ける。

なぜ3600℃かというと、液体ニオブを冷媒にして鋼鉄を精錬すると温度が約1000℃上がるからだ。ニオブの沸点は4743.85 °Cなので余裕を見て3600℃で設定している。一方、アビサライトの融点は3421.85 °Cである。

最初は溶鋼を使っていたのだが、沸点3826.85 °Cに達して失敗したのでニオブに変えた。ちなみに溶鋼を冷媒にして鋼鉄を精錬すると約600℃温度上昇する。つまり、鋼鉄精錬をする限り、どう頑張っても溶鋼の温度は3200℃くらいまでしか上げられないので、溶鋼でアビサライトを溶かす場合は鋼鉄以外の精錬を行う必要があり不便である。

液体ニオブの量は合計で2トンくらいだったと思う。液体ニオブの作り方はテルミウム製の液体クーラーを真空中で稼働し続けるだけだ。そうすればオーバーヒートで完全に壊れる前に溶けて液体ニオブになる。

理想をいえば液体タングステンか液体炭素の方がより沸点が高いので、それらを作りたいところだが、タングステンや精錬炭素製の液体クーラーは作れないので調達が面倒になる。具体的には3500℃以上の溶鋼か液体ニオブに固体のタングステンまたは精錬炭素を浸して溶かしてから分離する工程を要する。

また、テルミウムはニオブ5%とタングステン95%の混合物なので、鉄マンガン重石からタングステンを作れる環境なら、テルミウム製液体クーラーの方がお得だ。

自動掃除機はよくある斜めに抜き取るやつ。自動ディスペンサーの排出先は単なる水。

問題点、改善すべき点など

  • 中央の排水口は不要で、2つ目の排水口と兼用で構わないと思う。
  • マグマポンプの効率が悪い。
  • 動かし始めてから実際にタングステンが得られるまで30サイクルくらいかかっている。つまりスピードが遅い。装置が無駄に大きいので熱容量も大きくなっているせい。
  • アビサライトが全部削れるとそれ以上生産できない。自動ディスペンサーで補給できるので、それを実装する。

高温関係でよく出てくる物質の融点沸点早見表

和名英名融点沸点備考
鋼鉄Steel1083.85 °C3826.85 °C
タングステンTungsten3421.85 °C5929.85 °C
ニオブNiobium2476.85 °C4743.85 °C
炭素(精錬炭素)Carbon3551.85 °C4826.85 °C
テルミウムThermium2676.85 °CN/Aニオブに変化
アビサライトAbyssalite3421.85 °CN/Aタングステンに変化
断熱材Insulation3621.85 °CN/Aタングステンに変化
ダイアモンドDiamond3926.85 °CN/A炭素に変化
黒曜石Obsidian2726.85 °CN/Aマグマに変化
鉄マンガン重石Wolframite2926.85 °CN/Aタングステンに変化
マグマMagma1409.85 °CN/A火成岩に変化

参考文献

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